最近のできごと
犬鳴山荘の自立支援介護【食事・5】
2022.11.29 - Tue.日常ブログ
犬鳴山荘では、自立支援に向けた取り組みを行っています。
今回は「食事」をテーマに数回にわたりご紹介していきます。
第五回は「食事に必要な道具」についてです。
前回は山荘で提供されている食事の内容や形態の工夫についてお話をさせていただきました。
ご利用者に美味しく満足していただけるよう、様々な取り組みを行っている事がお分かりいただけたと思います。
さて、皆さんは食事をする際に色々な道具を使って食べますよね?
お箸・スプーン・フォーク・食器・コップなどは日常的に食事の際に使われている道具です。
もし、こういった物を使えなくなったらどうなりますか?
目の前に美味しそうな食事が並んでいても自分で食べる事ができなくなります。
〇 手指の変形や拘縮・軽い麻痺などが原因で、お箸やスプーンを上手く持てなくなる。
〇 筋力低下で食器を持ち上げる事が困難になる。
こうなると人に介助してもらう事になりますが、やはり食事は自分で食べていただくのが一番!
「できる事を1つでも増やす」、自立支援介護の基本です。
そこで食事の自立を促すのに「自助具」という物があります。皆さん、ご存じですか?
これは自分の力で食べる動作をサポートする道具で、用途に合わせ様々な種類があります。
犬鳴山荘で使われている自助具をいくつかご紹介します。
(自助箸)
細かな動作や箸をそろえて使う事が難しい方が、どんな握り方をしても使えたり軽い力で使うことができます。
(シリコングリップ)
一般的なスプーンやフォークが上手く握れない場合に、柄の部分を太くし握りやすくします。
(変形食器)
裏面に滑り止めがついており、支えなくても片手で安定して食事ができます。
持ちやすさや、すくいやすいようにも形状が工夫されています。
その他にも、持ち手やスプーンの形状が変形している物、少量ずつすくえるスプーンなど。
このような自助具を活用し、少しでもご自身で食事を楽しんで召し上がっていただけるよう心掛けています。
その為、犬鳴山荘では自己摂取できるご利用者が多数いらっしゃいますよ (^^♪
ですが、どうしても介助が必要な方もおられます。
そのお話は次回ということで・・・
次回は「食事介助」について。ご興味のある方は是非ご覧ください (^O^)/