犬鳴山荘

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犬鳴山荘の自立支援介護【運動ケア・再び歩行できるまで ①】

2023.6.14 - Wed.日常ブログ

犬鳴山荘では、自立支援に向けた取り組みを行っています。

今回は「運動ケア」について特養での実例をご紹介します。

(対象者)
95歳女性。突如歩行困難となり入院。
検査の結果は特に異常なし。高齢によるADLの低下と診断。
4ヶ月ほどリハビリを行ったが改善されず、日中はほぼベッド上での生活。
自宅への復帰困難によりR4年7月に山荘に入所。

このご利用者が運動ケアにより、どのように変化していったのでしょう?

第1回は「ケア開始まで」をお話しします。

入所当初は体幹筋力の低下や臀部の痛みにより車椅子上での姿勢保持も困難。

下肢筋力の低下、膝関節の拘縮もあり立位も踏ん張りが弱くかなり不安定。

活気も乏しく、他者との会話もほとんど無い状態でした。

「このご利用者にどんなリハビリを実施すればいいのか?」

いきなり運動しましょう!と言っても難しい感じ。

そこでまず筋肉の緊張緩和とコミュニケーションを図るべく、マッサージから始めました。

最初はリハビリ中、声をかけてもほとんど会話はありません。

ですが何回か実施しているうちに少しずつお話しされるようになり、「気持ちいいわ~、またやってな」と仰ってくれるまでになりました。

1か月ほど経った時、ご利用者が自分の要望をお話してくれました。

「本当は以前のように歩けるようになりたいわ」

この段階では歩行はかなり困難な状態。

でも、何とか要望に応える事はできないか?

ここから運動リハを本格的に開始しました。

まずは立位を安定させる事が第一目標。

その為にどのようなリハビリを実施したのか?

今回はここまで。

次回は「筋力回復に向けて」をお話ししたいと思います。

ご興味のある方は是非ご覧ください (^O^)/