犬鳴山荘

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犬鳴山荘の自立支援介護【運動ケア・再び歩行できるまで②】

2023.7.13 - Thu.日常ブログ

犬鳴山荘では、自立支援に向けた取り組みを行っています。

今回は「運動ケア」について特養での実例をご紹介します。

第2回は「筋力回復に向けて」をお話します。

前回は、歩行困難となり入所されたご利用者の初期状態や、本格的に運動リハを開始するまでをご紹介しました。

ご利用者の希望は歩けるようになる事。

ですが入所1ヶ月目の時点では下肢の筋力はかなり落ちていました。

まずはしっかりと立位を保持できる筋力が必要です。

最初は座ったまま足上げ運動。慣れてきたら上げた状態で5秒保持。これを左右5回ずつ。

次は膝を曲げ、足底に負荷をかけた状態から膝伸ばしの運動。これも左右5回ずつ。

膝の拘縮進行も見られたので、ストレッチも実施。しっかり膝関節を伸ばしていきます。

これまで使っていなかった筋肉を動かしている為、筋肉疲労が見られる事も度々ありましたが、そのような時は無理せずマッサージで疲労回復を行います。

週に2~3回、上記内容を3ヶ月ほど続けた結果、大腿部(太もも)や下腿部(ふくらはぎ)の筋肉が かなりしっかりしてきました。

ここから立位訓練の開始。まずは安定した立位動作が出来る事が重要です。

手すりを持ち立ち座りの動作を行いますが、最初は中々スムーズにはいきません。

踏ん張りが弱く膝も伸びにくい、体も傾くなど、かなり介助が必要でした。

ですが何度も繰り返し練習しているうちに段々と安定し、ほぼ自力で立てるようになりました。

3ヶ月過ぎた頃には、立位保持も30秒可能。足踏み運動やスクワットもできるまでに!

本格的に運動リハを始めて約6ヶ月、最初の状態から大きく回復しました。

ある日ご利用者が、「そろそろ歩いてみようかな?」と仰いました。

まだ早いかな?とは思いましたが、試してみるのもいい時期かも。

「平行棒で試してみましょうか?」

はい、今回はここまで。

次回は「歩行に挑戦」をお話ししたいと思います。

ご興味のある方は是非ご覧ください (^O^)/