最近のできごと
犬鳴山荘の自立支援介護【食事・3】
2022.9.20 - Tue.日常ブログ
犬鳴山荘では、自立支援に向けた取り組みを行っています。
今回は「食事」をテーマに数回にわたりご紹介していきます。
第三回は「3つの要因とは?」です。
前回は低栄養状態についてお話をさせていただきました。
そしてその要因となるものは主に3つ。
①身体的 ②社会的 ③精神的
高齢者にとってはどの要因も大きく影響します。
①身体的
高齢による体力・筋力の低下により噛む力(咀嚼)や飲み込む力(嚥下)が低下
運動量が減少することで消費カロリーが低下し空腹になりにくい
②社会的
施設に入所する等でこれまでの生活環境が変化し、それによる戸惑いや不安の発生
これまでと食事内容が変わったりすることが影響し食欲が低下
③精神的
身体能力の衰えによる自信喪失
身内や知人、ペットとの死別によるショックや喪失感
認知症の進行により食事に関する意識の低下
このような要因が重なる事で高齢者は食事量が減少していき、低栄養状態となってしまいます。
そしてこの状態にはデメリットしかありません。
褥瘡が出来やすい、感染症にかかりやすい、そして治りにくい。
筋肉量や筋力の低下・骨粗鬆症により転倒や骨折のリスクも高まります。
病気やケガで寝たきりになり活動量が減る事で、更に食事量が減り体力も低下。
まさに負のスパイラル。
このような状態は出来る限り避けなければなりません。
では、私たち介護スタッフはどのように取り組んでいけばいいのか?
今回はここまで。
次回は「食事摂取」についてご紹介します。ご期待ください!